こんにちは、のりせんです。
皆さんは、日々の生活の中で、仕事や勉強、家事など一生懸命に頑張っていますでしょうか?
学生なら、親から「勉強をがんばりなさい」と言われるでしょう。
会社員なら、上司から「頑張って成果を出してください」と言われるでしょう。
でも、頑張っているとき、ふと、こんな悩みを持ったことはないでしょうか?
頑張りすぎていると、よく頭の中で考えてしまうと思います。
このようなもやもやした気持ちを抱えたまま生活していると、疲れてきませんか?
こんな時、読むことですごく気持ちの整理がついて、もやもやを無くすことができる本を紹介します。
韓国のイラストレーターのハ・ワンさんが書かれた
「あやうく一生懸命生きるところだった」です。
題名がおもしろいですよね。
本の題名が印象的で、すぐ手にとってしまいました。
この本は、題名のとおり、日々頑張っている人が、ちょっと立ち止まって、頑張る意味を見つめ直すことができます。
そして、読んだあとは、とても気持ちがすっきりとします。
それでは、いってみましょう。
見返りを求めない
私たちは、毎日なにかしら一生懸命に頑張っています。
でも、何のために頑張っているのでしょうか?
全力で何をめざしているのでしょうか?
現在の社会は、間違いなく競争社会です。
そして、知らず知らずのうちに、私たちはこのレースに参加させられています。
レースには勝ち負けが必ずあります。
頑張った結果、ひとつのレースには勝つことができるかもしれません。
でも、ふと上を見ると、さらに高いレベルのレースがあることがわかります。
そして、これまでよりさらにひとランクもふたランクも高いレベルの過酷なレースに参加することになります。
今まで以上に頑張らないと、そのレースには勝つことができません。
ですので、いつまでたっても、現状に満足することができません。
ところで気になるのは、それが何のレースだったのか、まったく見当がつかないことだ。
誰が一番お金を稼ぐでしょうか大会?
誰が一番最初に家を買うでしょうか大会?
誰が一番出世するでしょうか大会?
なぜ、がんばるのか?
一つの大きい要因は、子供の頃からの精神論の刷り込みです。
このような精神論を繰り返し言われ続ければ、何のために頑張らないといけないのかを、深く考えないまま、毎日を必死になって過ごしてしまうのです。
そして、頑張れば必ず、報われる・幸せになれると信じてしまうのです。
自分がこんなにも努力したのだから、必ずこれくらいの見返りがあるべきだという思考こそが苦悩のはじまり。
そうなのです。努力してがんばったとしても、必ず見返りがあるわけではないのです。
当然、見返りがあるときもあります。
でも、人生、見返りが無いことのほうが多いのです。
だから、頑張ることの見返りを強く求めすぎないほうがいいのです。
人生マニュアルを捨てる
日本には、世間が考える「幸せな人生のためのマニュアル」っていうのがありますよね。
でも、これって、本当に幸せな人生なのでしょうか?
違う人生は、幸せになれないのでしょうか?
さらに、幸せになるといわれる「人生マニュアル」を外れた人生を送ったら、なぜ、世間の目は冷たいのでしょうか?
「まだ、結婚しないの?」とか、
「若いうちに家を建てたほうがいいよ」とか、よく言う人がいますよね。
自分の人生なのに、自分の気持ちなのに、どうして他人の評価によって大丈夫だったり大丈夫じゃなかったりするんだろう?
これは、一種の目に見えない暴力です。
みんなが正しいと信じる価値観に同意しない者への暴力
自分がこうしたいという気持ちに蓋をして、他人の評価や世間がすすめる幸せのモデルケースにならって、従うようなことほど、不幸なことはないでしょう。
自分の人生です。
一番大切なことは、自分がどうしたいかです。
執着を捨てる
頑張っている人は、一つのことに、とことん執着します。
あきらめずに、ひたすら突き進みます。
一つのことに集中して取り組むことは、ある程度はいいことです。
でも、執着しすぎると、視野が狭くなって、他のことが目に入らなくなってしまいます。
「このことしか進むべき道はない」と、こだわりすぎて、まわりが見えなくなります。
広い視野で全体を見るということが、できなくなります。
そして、その信じた道で挫折すると、その先は悲劇です。
心がやられます。
「絶対あきらめるな」という言葉ほど、残酷な言葉なない。
世の中にはたくさんの道が存在する。ひとつの道にこだわりすぎるのは、ほかの道をあきらめているのと同じ。
ひとつの道に執着せず、あるタイミングであきらめることも大切です。
失敗を認めることも大切です。
あきらめた先には、また新たに、違う道が現れるからです。
正解を求めない
毎日頑張っていると、
この選択は正解なのかな?
この方向にいったら、大変なことになるかな?
とか、不安になることがありますよね。
他人からも、「いい大学にいくべき」とか、「いい会社に入るべき」とか、「そうしないと幸せになれない」とか根拠のないアドバイスをされることがありますよね。
世間が信じているのは、「正解社会」です。
現在の社会が求めているのは、「結果として何が正解なのか」というものです。
世間は一般常識をベースに正解、間違いを仕分けています。
そして、正解を選択しない限り、後ろ指をさされる。
生きにくい世の中です。
でも、人生は人それぞれです。
人ひとりひとり、それぞれの生き方があるのです。
他人の言うことや世間が信じていることが正解ではないのです。
ただ、参考にすればいいのです。
正しい選択をしたつもりが、後々考えるとそうでもなかった、ということもあれば、選択を誤ったと思っていたのに、後から良い結果につながることもある。そう、結果は誰にもわからないものだ。
人生のすべてをコントロールしようと考えてはいけない。だって、そもそも不可能なのだから。
人生に、正解も間違いもないのです。
深刻に生きない
どうしても、ひとつのことに執着したり、他人からアドバイスを受けた選択をして、頑張っていると、「この先、幸せになるだろうか?」「この道は正しいのだろうか?」と悩んでしまいます。
眉間にしわをつくって、いつも一生懸命頑張って、悩んで、生きていく。
でも、いつもそれが幸せに繋がる階段を登っているとは限らないのです。
結局、人生というものには正解はないのです。
だから、楽しむことです。楽しめばいいのです。
答えを探すことだけに集中し、問題を解く楽しさを忘れてはないだろうか
人生は、ひとつのジョークです。
普段、人生を複雑に考えすぎていないでしょうか?
そんなに複雑でしょうか?
食べていければ、それでいいのではないでしょうか?
食べていく手段は自分で選択できるのではないでしょうか?
深刻に考えることはないのです。
自分がやりたいことをやる
大人になってみると、自分の気持ちを抑えて、自分がやりたいことを我慢したりしませんか?
「もっと遊びたいのに、貯金しないといけないから、我慢しよう」とか。
「仕事を休みたいのに、まわりに迷惑をかけるから休みを取るのをやめよう」とか。
でも、もっと思いのままに、やりたいことがあればやればいいのです。
まずは当たって砕けろだ。失敗したときは後悔すればよし
人の意見に左右されないことが大切です。
「ゴールデンウィークはどこか出かけないともったいない」とか。
「あの映画おもしろかったよ。まだ見てないの、みんな見てるのに」とか。
「ネットでランキング1位の店だから、行ってみないといけない」とか。
まわりの意見や評価を気にしすぎて、本当は自分はこうしたいのにと思っていても、人が薦めることをやることが現在社会では多いかもです。
何をやるにも、世間の目を気にしすぎることが問題です。
世間の目は無視しても何の問題もありません。
そして、やりたいことで失敗しても、何の問題もありません。
別に、失敗してもいいじゃないですか?
失敗したら、また、やればいいのです。なにも難しいことではないです。
自分の気持ちを大切に、今、自分がしたいことをするだけです。
他人のペースに合わせない
現在は、SNSが旺盛で、SNSを通じて、他の人の人生を簡単に知ることができます。
そして、まわりがみんなやりたいことを見つけて、どんどん先に進んでいる姿を眺めていると、自分が遅れをとっていて、不安になります。
自分だけ、取り残されたように感じます。
不安になり、気持ちが焦ってしまいます。
人はそれぞれ、その人なりの速度を持っている。自分の速度を捨てて他人と合わせようとするから、つらくなる
むりして合わせようとせず自分のペースに忠実になるだけでも、他人とはまったく違う生き方になる。それが個性
他人より遅れていたとしても、「それがどうした!」と叫べばいいのです。
遅れていても、そのついでに、ゆっくり進めばいいのです。人生は長くなったのです。
自分のペースで進めばいいのです。
まとめ
何のために一生懸命頑張っているのか、わからなくなった時、この本は気持ちを本当に楽にしてくれます。
頑張っている意味がわからなくなったとき、以下のことで気持ちの整理がつくでしょう。
この本は、今回紹介した内容以外にも、楽に生きていけそうなエピソードがたくさん紹介されています。
ぜひ手にとって読んでみてくださいね。
最後に、いつものりせんが仕事やプライベートで行き詰ったとき、口ずさむ言葉があります。
「人生、ケ・セラ・セラ~♪」
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